美しさと健康をつくる、ピラティスライフマガジン
- マシンピラティス PilatesMee >
- ブログ >
- ピラティスの消費カロリーはどのくらい?時間・強度別の目安と計算の考え方

ピラティスの消費カロリーは、1時間あたり100〜200kcal程度が目安といわれています。ただし、レッスンの時間や強度、体格によって実際の数値は変わるため、幅を持って捉えることが大切です。
この記事では、ピラティスの消費カロリーの目安と計算の考え方、マットとマシンの違い、ダイエットに活かすポイントを解説します。運動計画を立てたい方は、ぜひ参考にしてください。
ピラティスの消費カロリーは1時間あたり100〜200kcalが目安
ピラティスの消費カロリーは、1時間あたり100〜200kcal程度が目安です。
国立健康・栄養研究所のメッツ表では、ピラティス(全般)の強度は3.0メッツとされています(※1)。メッツとは、安静時を1として運動の強さが何倍にあたるかを表す単位で、3メッツは歩行と同じ程度の強さです(※2)。
消費カロリーは「メッツ×時間(h)×体重(kg)」で概算できます(※2)。例えば体重50kgの方が1時間動くと、3.0×1×50で150kcal程度です。体重40〜65kgの範囲で計算すると120〜195kcalとなり、おおむね100〜200kcalの幅に収まります。
歩行と同じ程度と聞くと、控えめに感じるかもしれません。それでも、ピラティスは姿勢や体の使い方を整えたい方に選ばれており、消費量だけでは測れない価値があります。数値はあくまで目安と捉え、目的に合わせて活用しましょう。
(※1)参考:国立健康・栄養研究所「改訂版『身体活動のメッツ(METs)表』」
(※2)参考:厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」
ピラティスの消費カロリーは時間・強度・体格によって変わる
同じピラティスでも、実際に消費するカロリーは条件によって変わります。目安の数値を自分に当てはめる前に、次の3つの要因を押さえておきましょう。
- 時間が長いほど消費量は増える
- 強度が上がると消費量は増えやすい
- 体格・体重・筋量で消費量は変わる
それぞれの内容を順番に解説します。
時間が長いほど消費量は増える
レッスンの時間が長いほど、消費カロリーは増えます。厚生労働省のガイドでは、消費カロリーは運動の強さ(メッツ)と時間、体重を掛け合わせて概算するとされ、時間に比例して数値が大きくなるためです(※1)。時間ごとの大まかな目安は次のとおりです。
| レッスン時間 | 消費カロリーの目安 |
|---|---|
| 30分 | 50〜100kcal程度 |
| 45分 | 75〜150kcal程度 |
| 60分 | 100〜200kcal程度 |
ただし、あくまで概算であり、実際の消費量は強度や体格によって変わるものです。数値を厳密に管理するより、無理なく続けられる時間のレッスンを選ぶことを優先しましょう。
(※1)参考:厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」
強度が上がると消費量は増えやすい
動きのテンポや種目の難易度が上がると、消費カロリーは増えやすくなります。強度の高い動きほど体を大きく使い、同じ時間でも多くのエネルギーを必要とするためです。
メッツ表では、ピラティス(全般)は3.0メッツとされています(※1)。テンポの速いクラスや難しい種目が中心のレッスンでは、これより強度が上がる場合もあるでしょう。
ただし、初心者のうちは強度を追い求める段階ではありません。フォームが崩れるほど負荷を上げると、狙った筋肉に効きにくくなる場合があるためです。まずは正しい動作を身に付けることを優先し、強度は少しずつ高めていきましょう。
(※1)参考:国立健康・栄養研究所「改訂版『身体活動のメッツ(METs)表』」
「まずはきつさよりも、正しい姿勢や身体の使い方を身につけることが大切ですよ」とお伝えしています。フォームが整うことで、同じ動きでも狙った筋肉にしっかり効くようになり、結果的に身体の変化も感じやすくなります。 慣れてきたらスプリングの負荷も調整できるため、まずは正しい動きを身につけることを優先してレッスンを進めています。
体格・体重・筋量で消費量は変わる
同じレッスンを受けても、消費カロリーは体格や体重によって変わります。消費カロリーは「メッツ×時間(h)×体重(kg)」で概算され、式に体重がそのまま含まれるためです(※1)。例えばピラティス(全般)の3.0メッツで1時間動くと、体重45kgの方は約135kcal、60kgの方は約180kcalになります(※2)。
また、一般に筋肉量が多い方は、安静にしていても消費するエネルギーが多くなりやすいといわれています。同じ体重でも、体の構成によって消費のしかたは異なるということです。
SNSや口コミにある他の方の数値をそのまま自分に当てはめず、体格を踏まえた幅のある目安として読むようにしましょう。
(※1)参考:厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」
(※2)参考:国立健康・栄養研究所「改訂版『身体活動のメッツ(METs)表』」
ピラティスの消費カロリーはマットとマシンでどう変わる?

ピラティスにはマットで行うものと、専用マシンを使うものがあり、消費カロリーの傾向にも違いがあります。ただし、どちらが多く消費できるかを単純に比べることはできません。それぞれの特徴は次のとおりです。
- マットピラティスは自重を使う種目が多く、強度の幅が大きい
- マシンピラティスはスプリングで負荷を調整でき、動作の精度が消費量に影響する
特徴を踏まえて、目的に合うスタイルを選びましょう。
マットピラティスは自重を使う種目が多く、強度の幅が大きい
マットピラティスは、自分の体重を支えながら動く種目が中心のスタイルです。同じ種目でも習熟度によって体の使い方が変わるため、消費カロリーの幅が大きくなりやすい特徴があります。
マットは自宅でも取り組みやすい一方、鏡や指導なしではフォームを自分で確認しにくい面もあります。動きを覚えるまでは体をうまく使えず、消費量が安定しにくいと感じる方もいるでしょう。
マットだから消費量が多い、少ないと単純に断定はできません。手軽に始めやすい利点と強度の幅の大きさを踏まえて、自分の目的に合うかを判断することが大切です。
ご自宅で練習される方には、「回数を増やすことよりも、レッスンでお伝えしたポイントを思い出しながら丁寧に動くことが大切ですよ」とお伝えしています。 自己流になると代償動作が出やすいため、無理に難しいエクササイズへ挑戦する必要はありません。
マシンピラティスはスプリングで負荷を調整でき、動作の精度が消費量に影響する
マシンピラティスは、スプリング(バネ)の強さを変えることで、体格や目的に合わせた負荷をかけられるスタイルです。インストラクターがフォームを確認しながら進めるスタジオが多く、狙った部位を意識した正確な動きを身に付けやすい特徴もあります。
実際にマシンピラティス専門のPilates Meeでも、最大3名のセミパーソナルレッスンで、一人ひとりの体格や経験に合わせてスプリングを設定しています。
ただし、マシンなら必ず消費カロリーが高くなるわけではありません。フォームの精度が高まるほど狙いどおりに体を使えるため、量より質を高める視点で負荷を選ぶことが大切です。
スプリングの負荷は、重ければきつい・軽ければ楽というわけではありません。 例えば、初心者の方には少し重めのスプリングにすることで動きをサポートし、正しいフォームを意識しやすくなることがあります。一方で、慣れてきた方は負荷を軽くすることで身体をよりコントロールする力が必要になり、「同じ動きでもこんなに違うんですね」と驚かれる方も多いです。
ピラティスの消費カロリーをダイエットに活かす考え方
消費カロリーの目安が分かったら、次はダイエットへの活かし方を考えましょう。ピラティスだけで大量のカロリーを消費しようとするより、食事や日常の活動量と組み合わせた全体設計が大切です。押さえたいポイントは次の3つです。
- 摂取量と消費量のバランスで体重変化を考える
- ピラティスを週に複数回続けると消費量が積み上がり、体の使い方も変わってくる
- 食事の見直しと組み合わせることで、ダイエットの変化が生じやすくなる
一つずつ確認していきましょう。
摂取量と消費量のバランスで体重変化を考える
体重の変化を考えるときは、運動の消費カロリーだけでなく、食事からの摂取量とのバランスに目を向けることが基本です。運動だけで消費できる量には限りがあるためです。
標準的な活動量の方では、1日の総エネルギー消費量のうち身体活動によるものは約30%とされています(※1)。身体活動には、運動だけでなく家事や通勤といった生活活動も含まれます(※1)。
つまり、レッスン中の消費だけにこだわるより、食事の内容や日々の活動量も含めた大まかな収支を意識するほうが現実的です。極端な食事制限で収支を合わせる方法は、続けにくいためおすすめできません。運動と食事の両面から、無理のない範囲で取り組みましょう。
(※1)参考:厚生労働省 e-ヘルスネット「身体活動とエネルギー代謝」
ピラティスを週に複数回続けると消費量が積み上がり、体の使い方も変わってくる
1回あたりの消費カロリーが控えめでも、週に複数回続ければ消費量は着実に積み上がっていきます。運動の総量は1回の消費量と回数の掛け算で決まるため、頻度を保つこと自体が消費の積み上げにつながるからです。
参考として、過体重や肥満の方を対象にした研究のまとめでは、ピラティスを行ったグループで体重に関連する指標の改善が報告されています(※1)。ただし効果を保証するものではなく、変化の程度には個人差があります。
また、続けるうちに体幹への意識が高まり、日常の姿勢や動作が変わってきたと感じる方もいます。消費カロリーの数字だけでなく、体の使い方の変化も含めて、無理のない頻度で続けていきましょう。
(※1)参考:Frontiers in Physiology「Pilates for Overweight or Obesity: A Meta-Analysis」
週2〜3回のペースで続けている生徒さんからは、「姿勢を意識しなくても自然と背筋が伸びるようになった」「長時間歩いても疲れにくくなった」というお声をいただくことがあります。 また、週1回よりも身体の使い方が定着しやすいため、「お腹まわりが引き締まってきた」「ヒップラインが変わってきた」など、見た目の変化を比較的早く実感される方も多いです。継続することで、日常生活だけでなく身体のラインの変化にもつながりやすくなります。
食事の見直しと組み合わせることで、ダイエットの変化が生じやすくなる
ピラティスをダイエットに活かすなら、食事の見直しと組み合わせることで変化が生じやすくなります。体重の変化は摂取と消費のバランスに左右される部分が大きく、運動だけで大きな差をつくるのは簡単ではないためです。
といっても、厳しい食事制限は必要ありません。主食・主菜・副菜をそろえて栄養バランスを意識する、ゆっくりよくかんで食べるといった、無理なく続けられる工夫で十分です。運動を始めたことをきっかけに、自然と食生活にも意識が向くようになったという方は少なくありません。
ピラティスと食事の両輪で取り組むことが、ダイエットの変化を後押ししてくれるはずです。
ピラティスの消費カロリーに関するよくある質問
最後に、ピラティスの消費カロリーについて、よくある質問にお答えします。
- マシンピラティスで消費カロリーを増やすことはできますか?
- ピラティスの消費カロリーはダイエット計画でどう活用すればよいですか?
気になる疑問を解消して、運動計画づくりに役立てましょう。
-
A.
はい、スプリングの設定や種目の強度を調整することで、消費カロリーを増やせる可能性があります。負荷が上がると体をより大きく使うため、同じ時間でも運動量を高めやすくなるからです。
ただし、フォームが崩れるほど強度を上げるのは逆効果になる場合があります。狙った筋肉に効きにくくなり、動きの質も下がってしまうためです。強度を変えたいときは自己判断で無理をせず、担当のインストラクターに相談しながら少しずつ調整していきましょう。
-
A.
消費カロリーは、厳密な数値ではなく、運動計画の参考値として活用するのがおすすめです。実際の消費量は時間・強度・体格によって変わり、同じレッスンでも人によって差が出るためです。
目安の数値をもとに、食事や日常の活動量と合わせて大まかな収支をイメージしてみましょう。そのうえで、数値に縛られすぎず、無理なく続けられる頻度を優先することが、結果的にダイエットの後押しになります。
まとめ:ピラティスの消費カロリーは目安と考え、運動計画に活かそう
ピラティスの強度は、メッツ表で全般3.0メッツとされています。概算式に当てはめると、消費カロリーは1時間あたり100〜200kcal程度が目安です。実際の数値は時間・強度・体格で変わるため、幅のある参考値として捉えましょう。
ダイエットに活かすなら、食事や日常の活動量と組み合わせて、無理なく続けることが何より大切です。数値に振り回されず、自分に合ったペースで続けられるレッスンを選んでみてください。気になる方は、体験レッスンで自分に合う強度や時間を確かめることから始めてみましょう。
見る